67キロ以下限定新競技『ガリガリ相撲』

以前『ウォーターボーイズ』という映画が大人気だった。

男性シンクロという珍しい競技にスポットをあてたものだ。 マイナー競技をとりあげて、見事にヒットを当てた。ドラマでもシリーズものとなったほどだ。

このウォーターボーイズのヒットの最大の要因が、たくさんのイケメン俳優の水着姿が見られたということではないだろうか。映画では妻夫木聡、玉木宏、ドラマでは山田孝之、森山未來、瑛太、市原隼人、斎藤慶太、小池徹平などなど今では日本を代表する若手俳優が数々出演していた。

もしかすると男性の裸というものには需要があるのかもしれない。基本映画、ドラマの視聴者層は女性が中心なので、女性が欲しているものを提供した方がヒットの確率は上がる。僕の好きな映画で『フルモンティ』という男性ストリッパーを扱った映画があるのだが、あれも裸だ。

ただフルモンティーはあまりに直接すぎて、なかなか女性は映画館に足を運びにくいのかもしれない。

じゃあ他に男の裸が出せる競技があるだろうか? まっ先に思いつくのが、相撲だ。日本人にもっともなじみのある競技だ。けれど相撲を扱った映像ものは極めて少ない。

というのも、 太った相撲とりの役をなかなか普通の俳優が演じられない。やはり痩せた人が相撲取りの役をやっても、違和感しかない。

これができるのは、名優ロバートデニーロくらいだろう。だがデニーロのまわし姿を見たいとは誰も思わない。

ならば痩せた人限定の相撲ならばどうだろうか? 

相撲は太った人だけのものではない。痩せた人でも相撲好きはいるだろう。新弟子検査の合格基準は67キロなので、67キロ以下限定の新しい相撲を作る。

それが『ガリガリ相撲』だ。

このガリガリ相撲が作られた架空世界を描く。ガリガリ相撲にすべてを賭けた男たちの青春群像劇だ。これならば、裸の若いイケメン俳優をわんさか出せる。

ちょっといけそうな気がしてきた。とりあえず原作として小説書いてみようかな。

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作家です。放送作家もやってました。第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、『アゲイン』でデビュー。『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』は20万部を超えるベストセラーに。他に『宇宙にいちばん近い人』『シンマイ 』『廃校先生』『神様ドライブ』『くじら島のナミ』『貝社員 浅利軍平』などがある。お仕事(執筆、講演)の依頼は、お問い合わせ欄まで。