2019年度流行語大賞決定!

昨日、車を運転していると、娘が声をかけてきた。

「ねえねえ、パパ。ちょっと頼みあるんだけど」

「何?」

「もうすぐ平成から令和になるでしょ」

「そやな」

「じゃあいっつも夜更かしあかんけど、そのときは起きてていい?」

「なんで?」

「平成から令和に変わる瞬間にジャンプしたいから」

ちょっと笑ってしまった。年越しの瞬間にジャンプして、

「俺、年変わるとき地球おらんかった」

という年越しあるあるが存在するが、それの元号バージョンだ。

年越しは年一回だが、元号が変わる瞬間など何十年に一回だ。たしかにこれを逃すと、次の元号変わる瞬間にジャンプできるチャンスは中々ない。

その頃は娘も中年女性になっているので、さすがにジャンプしたい欲は失せているだろう。

元号変わる瞬間にジャンプしたいおばちゃんはさすがにまれだし、

娘にはそんなおばちゃんになって欲しくはない。

すると娘が思い出したように言った。

「今、学校でこれ流行ってる」

「どんなん?」

娘が声を切り替えた。

「新しい元号は『令和であります』」

菅官房長官のモノマネだ。

『あります』ってめっちゃ面白い。なにそれ」

娘が爆笑している。あの口調が、子供のツボにはまってるとのことだ。

まさか歴史的瞬間が、子供にはギャグ扱いされているのだ。

菅官房長官も若手芸人の枠に入れられている。

さすがの菅さんも、霜降り明星やガンバレルーヤの仲間に入られると思わなかっただろう。菅さんが営業に回ったら今年はかなり稼げそうだ。

ということで今年の流行語大賞は、『令和であります』になると、四月の時点で予想しておきます。

 

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作家です。放送作家もやってました。第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、『アゲイン』でデビュー。『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』は20万部を超えるベストセラーに。他に『宇宙にいちばん近い人』『シンマイ 』『廃校先生』『神様ドライブ』『くじら島のナミ』『貝社員 浅利軍平』などがある。お仕事(執筆、講演)の依頼は、お問い合わせ欄まで。